こんにちは!
優しいブログのユタカです。
今回はこちらの内容について答えていきたいと思います!
初回エンディングのNルート、そして一番平和的、感動的に終了する”Pルート“をクリアした方は、ぜひ見ておいてほしいエンディング。それがGルートです!
本記事の紹介内容
【テレビゲーム総選挙 堂々の13位!!記念】
『UNDERTALE』Gルート・エンディングを解説!
■Gルートはどんな展開?
→主人公の闇落ちを描くルート
■Gルートのラスボスは?
→ラスボスは『アズゴア』、しかし真の敵は…
■Gルートのエンディングは?
本記事の信ぴょう性
■『UNDERTALE』のストーリーに惚れ込みました
■徹底的にプレイし、物語の理解に努めました
■いろんな方のプレイを確認し整理しました
重要キャラクターについて考察も交えて、解説していきます!
感動のストーリーを一緒に楽しみましょう!
■本記事は『UNDERTALE』の攻略記事ではありません
■物語のネタバレが多く含まれます
■未プレイ・未クリアの方はご注意ください
『UNDERTALE』全ルートじっくり解説!(ネタバレ注意)
『UNDERTALE』の世界について
(『UNDERTALE』サイト より引用)
『UNDERTALE』
アメリカのトビー・フォックスが、クラウドファンディングを利用し、開発したコンピュ―タ―RPGです。
ゲーム全編をほぼ一人で開発したそうです。
2015年9月にPC向けに発売。
はじめは英語版のみだったが、2017年8月に日本語版を含めてPS4/PS Vita/PCサイト『Steam』にて発売。
その後、2018年9月にNitendo Swich版が発売となりました。
ゲームの仕組み
このゲームのキャッチコピーは『誰も死ななくていいやさしいRPG』。
普通のRPGのように[敵に会ったら倒す]だけが選択肢ではないのです。
敵に話しかけたり、時には逃がしたりしていくことで、重要な物語の結末に進んでいくのです。
敵であるはずのモンスターもどこか憎めないヤツばかり。
時には好きになってしまって、倒すのが辛い…なんてこともあるかもしれませんね。
作中音楽の魅力
プロローグ
ところが あるとき 2つのしゅぞくのあいだに せんそうがおきました。
そして ながいたたかいのすえ ニンゲンがしょうりしました。
ニンゲンは まほうのちからで モンスターたちを ちかにとじこめてしまいました。
(『UNDERTALE』サイト より引用)
そして長い時が流れて本編に繋がります。
「登ったものは二度と戻れない」というイビト山に、
ある子どもが現れたのです。
そして子どもは、地下深くに転がり落ちてしまいました。
地底世界の冒険が始まります!
敵を倒すことを強制されないこの世界で、
あなた(プレイヤー)はどのような行動をしますか?
■【UNDERTALE】優しき母のような『トリエル』まとめ
『UNDERTALE』Gルート解説
初回プレイ時の『Nルート』。最も平和的・感動的な結末を迎える『Pルート』。
これらをクリアした後に見る『Gルート』。
それは納得しがたい結末へと向かうことになります。
しかし、「RPGを好き!」「勇者がすべて正しい!」と思う方は一度見ておくと、感動とは異なる重みがあなたにのしかかるでしょう。
それでは順番に見ていきます。
『Gルート』導入部分
『Gルート』は主人公が闇に染まるストーリーです。
『Pルート』のラストで、みんなが平和に暮らせる世界を作り上げた主人公。
このままの世界が続くものだと思っていました。
しかし、ある出来事をきっかけに、世界はリセットされてしまうのです。
ある出来事、それはあなたの選択です。
リセット直前の『フラウィ』の発言を見ていきましょう。
※本編中の文章は基本ひらがなですが、ここでは漢字を使用します
「ただ一つ、残されている脅威。それは、全てを消し去る力を持つ存在。」
「皆が、やっとの思いで手に入れた幸せを消してしまう。誰のことか分かるよね?そう、君さ。」
「君にはまだ、全てをリセットする力がある。
トリエル、サンズ、アズゴア、アルフィー、パピルス、アンダイン…」
「君の気まぐれひとつで…みんなこの時間軸(Pルート)から消えてしまう。
そして、またふりだしに戻されるんだ。」
「みんな何もかも忘れてしまって…君はまた好きなように振る舞える。」
「その力、僕は知ってるよ。君はそれを阻止するために戦ってたんだよね。」
「それは僕が使おうとした力だ。だけど今はもう、全てをリセットするなんて…僕にはとてもできないよ。」
「あのエンディングを見てしまったらさ。」
「だからお願い。みんなをそっとしておいて。フリスク(主人公の本当の名前)の幸せを奪わないで。」
「このまま楽しく暮らさせてあげて。」
「でも…それでもやっぱり…全部消してしまうって言うなら…僕の記憶ごと消してもらうことになるよ。」
「ごめんね。きっと何百回も同じこと聞いたよね。」
・・・
そう、あなたは『Pルート』で作り上げた平和な世界をリセットする力を持っているのです。
フラウィの言っていることが、「意味分からない」と感じる人もきっといるでしょう。
そう、まるでゲームをプレイするプレイヤーに対して言っているかのような…。
それは間違いではなく、おそらく『フラウィ』が言う力とは、
セーブやロードなど『機能』のことを指しているのでしょう。
その力を扱えるプレイヤーに”忠告”しているのです。
面と向かってシステム的な発言をされると、ドキッとしちゃいますよね…。
この時点でちょっと不気味な感覚になります。
さて、Gルートへ突入するには、全てをリセットするしかないわけです。
もちろん「選択するのはあなた」です。
『Gルート』展開
リセットされた世界で、主人公(あなた)はふたたび旅を開始します。
全ての者の記憶もリセットされた世界。
Pルートの最後に助言をくれたフラウィも、再び闇に染まっています。
ここである『行動』を取ると、物語は『Gルート』へと突入していきます。
あなたが取るべき行動とは?
その『行動』とは、”すべて”のモンスターを倒して進んでいくこと。
しかも各エリアごと、指定数、敵を倒していかなければなりません。
Pルートではモンスターを一切倒さず、彼らと共存する未来を選んだはず。
そんなあなたにとって、「仲良くなったモンスターたちを倒さなければならない」というのは、どんな気持ちでしょう?
指定数、モンスターを倒し終えたエリアでは…。
エンカウント時に上図のようなメッセージに変わります。
そして、BGMは不気味な音楽へと変わります。
ここから先、この行動を繰り返していくのが『Gルート』です。
もちろん、あなたのことを世話してくれた『トリエル』も。
あなたの親友となってくれた『パピルス』も。
パピルスにいたっては、消滅する最後の最後まで、あなたが変わると信じていました。
Pルート時間軸の記憶はないはずなのに。
登場するモンスターはすべて倒していくことになります。
心が痛みますか?
でもこれって、ゲーム好きの人なら当たり前のように行ってきたことなんですよね・・・。
vs 勇者戦
プレイヤーが操るキャラこそ”勇者”
普通のRPGであれば、そういう認識ですよね?
しかし、”彼女”との闘いで、このルートのある事実が判明します。
主人公は『アンダイン』戦へと進みます。
モンスターの子どもにまで手をかけようとする主人公。
そこに、アンダインが助けに入ります。
子どもの代わりに大ダメージを受けてしまったアンダインはそのまま消滅…。
と思ったその時、彼女は新しい姿で蘇るのです。
強い正義の心『決意』で。
『勇者』として蘇る。
そう、このルートでは、『アンダイン』こそが『勇者』なのです。
弱いものを守り、世界を救おうと死の淵から蘇った存在。
そして、あなたこそが悪の親玉なのです。
多くの者の命を奪い去ろうとしているのですから。
この真実を受け入れざるをえない状況へと、あなたは追い込まれていきます。
フラウィの語り
アズゴアのホームに着くと、フラウィとエンカウントするようになります。
彼から少しずつ過去が語られていきます。
優しい心の持ち主であった、フラウィの前身『アズリエル』。
彼がフラウィに変化し、悪のかたまりのような存在になってしまった理由を語り始めるのです。
『フラウィの語り~要約~』
人間たちからの攻撃を受け、家の庭で倒れていた『アズリエル』。
目が覚めたときには、すでに花の姿になっていた。
(実際にはアルフィーの実験によって、金色の花にケツイが注入されたため)
誰にも気付いてもらえずに泣いていたら、アズゴア王が見つけてくれた。
状況を話すと、王は泣きながらフラウィを抱きしめた。
しかし、フラウィはすでに何も感じなくなっていた。
花になったことで、感情を失っていたのです。
耐えきれず、家を出ていったフラウィは、遺跡にたどり着く。
そこで、おばさんと出会った。
「彼女なら、自分の心を取り戻してくれるかもしれない…」
そう願ったが駄目だった。
本当の父と母が、フラウィにとっては役立たずの存在になってしまった。
誰かを愛したかっただけなのに。
誰かを大切に思いたかっただけなのに。
これじゃ、生きている意味がないと感じるようになってしまったフラウィ。
自分の存在を消そうとした瞬間、「死にたくない」という感情があふれ出した。
目を覚ますと元の家の庭にいた。『セーブポイント』に戻ったのだ、と。
フラウィは、『生きたい』という“決意”さえあれば『セーブ』と『ロード』を繰り返せる力を手に入れたのです。
この力を使ってフラウィは実験を始めた。
最初はいいことに使っていたはずが、気付いたら他人の命を奪うことに使っていた・・・。
そして、フラウィは闇に染まっていったのです。
フラウィは、主人公に「一緒に行動しよう」という趣旨の話をします。
しかし、時すでに遅く、主人公は罪を重ね、別の人格に支配されていた。
そんな主人公から発せられる雰囲気に、そして、主人公が自分の命を奪おうとしていると気付き、恐怖を感じたフラウィは震え、その場から逃げ出すのでした。
vs サンズ 戦
そして、審判の時を迎える主人公。
主人公を待っていたサンズ。
主人公は、サンズにまでも刃を向けるのです。
サンズは主人公に問います。
「時間の流れが、めちゃくちゃに飛んで、止まって、また動いて。
突然終わりを迎える。それはお前(主人公…プレイヤー?)の仕業なんだろ?」
サンズは気付いているのです。主人公がセーブとロードを繰り返していることを。
「お前には分からないんだろうな。
ある日当然、何の前触れもなく、何もかもがリセットされる。それを知りながら生きていく気持ちなんて。」
サンズは、うっすらながらも、違う時間軸が存在していることを感じているのでしょう。
「モンスターたちの願いである『地上に出ること』が達成されたとしても、すぐ記憶を消されて地下へ戻される。」
これは『Pルート』→『Gルート』のことを話しているのでしょうか。
だからこそ、サンズはじっとしていられなかった。
自分にできること、それは、主人公を食い止めること。
サンズは、主人公の技を避け続けることで、主人公にターンを回さないようにした。
ただ、自分の技では主人公を止められないことも分かっていた。
だからサンズは、永久に戦い続ける覚悟だったのです。
そんなサンズの説得にも屈することなく、与えた一撃。
それは深手を負わせ、サンズはそのまま倒れてしまうのです。
結末
サンズを倒し、そして無抵抗だったアズゴア、命乞いをするフラウィをも倒して、とうとうGルートの結末に向かいます。
そして現れたのが、病気で死んだはずの『はじめに地底に落ちた人間(“キャラ“と呼ばれます)』でした。
彼は「主人公のおかげで蘇った」と言いました。
どういう意味なのでしょう。
彼の中にあるタマシイ。そしてケツイ。
それは、主人公が今まで集めてきたもの、『HP,ATK,DEF,ゴールド,EXP,LV』。
それらを得るたびに主人公が感じたもの、それが『キャラ』だったと語ります。
《考察》
『キャラ』は、Gルートに入ったあたりから、主人公の身体を乗っ取り、少しずつ行動を制御していたのだと思われます。
一部、主人公がプレイヤーの操作に応じないシーン、ありましたよね?
旅の後半は完全に意識を『キャラ』に乗っ取られてしまい、アズゴアやフラウィに対して信じられないほどのダメージを負わせました。
そして、『キャラ』はこう主人公に言います。
「こんな世界は今すぐ消し去り、次へ進もう」と。
これが、運命の選択となります。
『キャラ』に賛成すれば、主人公は彼の「相棒」となり、反対すれば大ダメージを食らって倒れてしまうのです。
《この後さらなる展開が用意されていますが、また別の機会にお話しします》
このルートの結末から、アズリエルが助けた『はじめに遺跡に落ちた人間(キャラ)』は、いいモノではなかった、という答えが出てきます。
本記事のまとめ
今回は『UNDERTALE』の中でも、トラウマになりそうな物語『Gルート』の解説を行いました。
自分が救った時間軸を、自ら壊していくというのは非常に嫌な気持ちになりますね。
ここまで人の心を揺さぶるストーリーは圧巻の一言です。
そして、RPGをプレイしたことがある人なら、今作をプレイして感じたことがあるのではないでしょうか?
モンスターをバシバシと倒し、LVを上げ、魔王を倒す。
でも、もしかすると、相手にも大事な人が、大事な物があったのかもしれない。
実は普通のRPGって、この『Gルート』と同じことをしているんですよね。
考えすぎだって、ツッコミが入りそうですが…。
モンスターにだって感情移入することはある。
モンスター側の気持ちになって考えるいい機会になった、そんなストーリーでした。
さて、『UNDERTALE』はまだまだ謎が深いゲームです。
今後、登場人物について詳しく考察していきたいと思うので、楽しみにお待ちください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
【お知らせ】
■『UNDERTALE』をプレイするなら?
【Nintendo Swich版】【PS4版】で!
色褪せない名作をぜひご自身でプレイしましょう
■音楽で楽しむ『UNDERTALE』
UNDERTALEのクリエイター”トビー・フォックス”さんは、元々作曲家。
作中、映像に合わせて流れる音楽も実に素晴らしい!
サウンドトラックで名シーンを音楽で振り返りましょう!