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【カメラマン解説】カメラ初心者必見!絞り設定で何が変わる?決め方まで丁寧に解説!

皆さんこんにちは!
優しいブログのユタカです。

本記事は、カメラ初心者向け講座です!

まずはこちらのお悩みから見ていきましょう!

カメラ初心者
カメラ初心者
シャッタースピード」は理解できたので、次に「絞り」の調整をできるようになりたいです。

「とにかく行動あるのみ!」と思い、数値を変えてみたり…。
出来上がった写真を見ていますが、「絞り」による写りの変化がよく分かりません。

絞りの数値を変えると、写真のどの部分の写り方が変化するのですか

数値の決め方なども具体的に教えていただきたいです!

 

さて!
前回の「シャッタースピード」の解説に引き続き、
第二回となる今回は、「絞り」について解説をしていきます。

まだ、第一回『シャッタースピード』の記事を読んでいない方は、是非そちらもご覧ください!

初心者講座 第一回記事はコチラより>>

【カメラマン解説】カメラ初心者必見!シャッタースピードとは?SSの変え方から丁寧に解説【カメラマンが解説】カメラ初心者が学ぶべき、カメラの機能シリーズ。 本記事では教本よりシンプルに、初心者が本当に学ぶべき基礎知識をご紹介。第1回目は『シャッタースピード』を取り上げます!シャッタースピードの数値が変わると、写り方の何が変わる?...

 

 

本記事の紹介内容

< カメラ初心者向け講座 第二回 >

基本設定の一つ『絞り』について解説します!

■『絞り』ってなに?

■『絞り』の数値を変えると、明るさはどのように変化する?

■『絞り』数値を変えると、写り方はどのように変化する?

 

本記事の信ぴょう性

一眼レフカメラで撮影三昧

父親からもらった一眼レフカメラで撮影を始めたのがきっかけ。

ボディはCANON EOS Kissシリーズや5Dシリーズ。
レンズは、ズームから単焦点望遠から広角と幅広く触れてきました。

 

出張カメラマン(フリーランス)として活動開始

撮影活動にのめり込んで5年目
2020年から出張カメラマンとして活動を開始!

家族ペット撮影プロフィール撮影から物撮りまで
幅広いジャンルで依頼をいただいています!

 

そんな私自身が初心者の頃に知りたかったことを、なるべく分かりやすくまとめます。

本屋さんで見かけるような初心者向け知識本と同じでは意味がないと考えています。
分かりやすく、写真を撮るために必要な情報だけをピックアップでお伝えしていきます!

 

写真を撮るうえで大切なこと|前回の復習

さっそく、「絞り」の機能について見ていきたいところですが…。

前回の記事でこんなことを言ったのは覚えていますか

 

写真を撮る上で大切なこと

光を操ること

 

カメラには3つの光を操るための機能がありましたね。

3つの機能とはこちらです!
シャッタースピード
絞り(F値)』 ←今回の記事はこちらです
ISO

今回取り上げる『絞り(F値)』とは
光を操る機能の一つになるわけです。

大事なことなので、ここはしっかり頭に入れておきましょう!

 

絞り解説|カメラ機能

絞り(F値)とは?

絞りF〈=Focal〉値ともいいます)とは、
カメラに通す光の量を調整する機能』を指します。

厳密にいうと、レンズには絞り羽根という部品がついており、
この羽根が重なり合ってできた穴を光が通過することになるわけです。

絞りの役割とは
絞り羽根によって出来た穴の幅を調整すること

今はなんとなく理解していただければ大丈夫です!

明るさの変化

絞り<F値>を変えることで起こる、明るさの変化を解説します。

まずはレンズ内にある『絞り羽根』を覗いてみましょう。

 

【絞りの数値】

①F2.0 ②F4.0 ③F11 ④F32

 

つづいての写真は、先程の写真の①と②を拡大した写真です。

 

レンズ内の穴の直径が変わっているのがはっきり確認できますね。

①から④に向けて、絞りの数値が上げていっています。
それに対して、穴はだんだん小さくなっているのが確認できますね。

物理的に考えてみましょう。

①のように、穴が広ければ広いほど穴を通る光の量は多くなります
逆に④のように、穴が狭ければ狭いほど穴を通る光の量は少なくなります

 

絞り<F値>が最小値の場合、
光を遮るものが無い絞り羽根が出ていない状態になります。

これを「開放」とか「開放F値と呼んだりしますね。

絞り<F値>の最小の数値はレンズによって異なります

(ここは重要な話ですので、別の機会で詳しく説明します)

 

上の写真を撮影した際に使用したレンズは、
①F2.0が絞りの最小値となり、この数値が開放の状態になります。

では、明るさの変化を分かりやすくするため、もう一枚写真をお見せします。

 

【絞り(F値)の数値】

①F2.8  ②F4.0 ③F5.6

④F8.0  ⑤F11  ⑥F16

(シャッタースピードとISOの数値は固定にしています)

 

上の写真は、F値の変動による明るさの変化を示したものです。

①から⑥に向けて絞りの数値が上がっていきます。
F値が上がっていくことで、写真がだんだん暗くなっているのが分かると思います。

先に説明した通り、
F値が大きくなる=光の通る穴が狭くなる=光の量が少なくなる

その結果、写真のように、①から⑥に向けて暗くなっているのです。

 

■絞りの数値が小さければ穴は広く、入る光の量は多くなります

■絞りの数値が大きければ穴は狭く、入る光の量は少なくなります

 

まずは、ここまでをしっかり理解しておきましょう。

 

写り方の変化

絞り<F値>を変えることによって変化する写り方を見ていきましょう。

まずはこちらの写真をご覧ください。

【絞り(F値)の数値】

①F11 ②F8.0 ③F5.6 ④F4.0

⑤F2.8 ⑥F2.0 ⑦F1.4

(明るさを保つため、シャッタースピードの数値を調整しています)

 

①から⑦に向かって変化しているものはなんでしょう?

・絞りの値がだんだん小さくなっている
開放に向かっている

・奥のチンチラ人形が、少しずつボケていっている

このあたりに気が付きましたか?
絞りの最も重要な役割はコレ!と言っても過言ではないでしょう。

 

■F値が小さくなるほど、背景がボケやすくなります

=『ピントの合う範囲が狭くなる』といえます
→これを『被写界深度が浅い』と表現します

■F値が大きくなるほど、背景までピントが合って見えます

=『ピントの合う範囲が広がる』といえます
→これを『被写界深度が深い』と表現します

 

おまけ:ピントの話

絞りに絡めまして、『ピント』のことも少し触れておきます。
先程の①と⑦を拡大した写真を見てみましょう。

 

 

今回の場合は、カートに乗ったトトロ人形にピントを合わせていています。

そのため、奥のチンチラ人形は、
ピントが合っていたり(左側写真)、ボケていたり(右側写真)しますね。

 

ピントを置いた位置から手前、または奥はボケやすいエリアになります。

手前のボケは『前ボケ奥のボケは『背景ボケと言ったりします

 

また、ピントを置いた位置から「左右上下は基本ボケにくい」と覚えておきましょう!

ピントを置いているトトロ人形から、上下左右に位置するカートにはピントが合っていますね(左側写真)

しかし、絞りの数値が小さくなって(開放に近づいて)いくと、ピントの合う範囲も狭くなっていきます。

そのため開放値で撮影した右側の写真は、トトロが乗っているカートも若干ボケていますね。

瞳にピントを合わせている時

人の顔をイメージしてみましょう。

画像6

瞳にピントを合わせていると仮定します

この状態で絞りの数値が極端に小さいと、
ピントを置いた瞳に比較的近い耳の辺りでも、「すでにピントが合っていない」ということもありえます。

上の写真のように、あえて狙っている場合は問題ありません。
しかし、狙っていない場合は、「ただピントが合っていないだけの写真」となってしまいます。

シャッターを切った後、必要な個所にしっかりピントが合っているか確認しましょう。

 

全てにピントが合っている状態|パンフォーカス

手前から奥のすべてにピントが合っている状態
これを『パンフォーカス』といいます。

 

例として、大人数を対象に撮影する場合を考えてみましょう。

 

集合写真の場合全員の顔にピントが合っていないといけません

こういうときは絞りの数値をできるだけ大きくします。
<F11>~<F16>

被写界深度を深めて、パンフォーカス状態にもっていく必要があります。

ボケさせたい範囲(被写界深度)を計算して撮影できるようになると、
撮影のスピードが上がるのはもちろん、写真を撮ることが非常に楽しくなります!

 

この絞りの項目が、カメラ初心者の方にとって大きな壁になることが多い。
自分で、いろいろと数値を動かして、写りを確認して・・・を繰り返して理解するようにしましょう。

覚えておきたい内容|絞りについて

ピントを置いた位置から上下左右は、ピントが合いやすいエリア

ピントを置いた位置から手前/奥は、ピントが合いにくくボケやすいエリア

■被写界深度が深く、全体的にピントが合っている状態
→これを『パンフォーカス』という。

 

本記事のまとめ|基本設定『絞り』

今回は『絞り(F値)』について解説させていただきました。
絞りを理解すると、表現の幅が一気に広がります。

この技術、ぜったい身に付けたいですよね?
ですが、焦らず行きましょう!

絞りは理解するまでに時間がかかるのです

この記事の内容を、少しずつ理解できればOKです。
そうすれば、頭で思い描いた写真を撮れるようになっていきます。

では最後に、今回の内容を、改めてまとめていきます!

絞り(F値)の数値を小さくすると…

カメラに入ってくる光の量が増えます

写真が明るくなる

ピントの合う範囲が狭くなります

手前・奥をぼかしやすくなる

絞り(F値)の数値を大きくすると…

カメラに入ってくる光の量が少なくなります

写真が暗くなる

ピントの合う範囲が広くなります

写真全体的にピントが合っている状態になります

 

以上の内容を理解し、実際に自分で撮ることが出来るようになれば、写真のクオリティは大きく変わるはずです!

”こういう数値”でシャッターを切れば、”こういう風な写真が撮れるのか”
と、一つ一つ理解をしながら進めていくことが大切になります。

手を抜かず、何度もシャッターを切って、挑戦してみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
次回も有益な情報をお届けしますので、ぜひ楽しみにお待ちください!

 

< カメラ初心者向け講座 第三回 >

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以上、結-Musubi-フォト カメラマン
ユタカでした!

 

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