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本記事の紹介内容
皆さんは、応募する企業を”どのように“選びますか?
企業ホームページや口コミといった情報もネット社会となった今は当たり前のツールになりました。
その中でも、転職活動を行う方の多くが、企業が公開している”求人票の内容“を重視して選んでいるのではないでしょうか?
数ある求人票から、”これぞ”というものを見つけたい時、一体、何を基準に見ていけばよいのでしょうか。
本記事では、求人票の重視すべきポイントを3つに絞ってご紹介!
必ず、転職活動を行う際の助けになるはずです。ぜひ最後まで、ご覧ください!
求人票の重視すべきポイント【3選】
転職サイトやハローワークなどに掲載される求人票に載せられている主な項目は下記の通りです。
- 職種
求人票の中で募集している”職種“が書かれています - 仕事内容
入社後”どんな仕事を任されるのか“”研修方法“などが書かれています。 - 労働条件
給与、福利厚生、勤務地、勤務時間、休日休暇など。
働くにあたって、労働条件や待遇面が書かれています。 - 会社PR
その会社が”どんな雰囲気なのか”が書かれています - 会社情報
基本的な会社情報(創立年や従業員数、売上高など)が書かれています。
一昔前は学校の求人掲示板やハローワーク、街中の無料冊子を見るしかなかった求人票。
転職サイトの利用が当たり前となり、ネットで求人を探すようになった今、以前よりも多くの求人票を目にする機会が増えたのではないでしょうか?
この大量にある求人票を一つひとつ読み込んでいては、とてもじゃないけど時間が足りないし頭がパンクしてしまいます。
では、どうするべきか。
重視すべきポイントを押さえて、効率的に求人票を理解していくことが重要となるのです!
仕事として求人票マニアを読み込んできた私が、ポイントを5つに分けて紹介していきます。
1.求人タイトルは求人票の要約
初めにご紹介するポイントは求人票の「タイトル」です。
最近の転職サイトに掲載される求人票のタイトル、どんな感じかご存じですか?
例えばこんな感じ・・・
「人事労務スタッフ|採用業務全般|未経験者歓迎|年間休日125日|賞与年2回」
上のタイトルを分解してみると?
- 人事労務スタッフ・・・職種から始まり
- 採用業務全般・・・簡単な業務内容
- 未経験者歓迎・・・求める人材
- 年間休日125日・・・休日数
- 賞与年2回・・・福利厚生
という感じに、重要情報が短文でまとめられています。
以前の求人票のタイトルといえば「人事労務スタッフ」のように職種名のみ書いてあるだけで、求人票の中を開かないとほとんど情報を得られませんでした。
それが、タイトルからもある程度 募集要項が分かるように変わってきています。
(あのハローワークも少しずつ転職サイト寄りの崩した書き方になってきています!)
大手転職サイト(dodaやマイナビ転職など)に登録すると、毎日大量の求人情報が手に入ります。それを一つひとつ、詳細を開いてチェックするのは時間がかかります。
なので、まずは、タイトルでざっくりでも募集要項を把握できれば、時間短縮につながります。
2.職種だけで判断せず”仕事内容”まで目を通そう
仕事内容を”職種“だけで判断してしまう人、いませんか?
これには注意が必要です!
例えば、ある求人票で、職種名に”人事“と表記されていたとします。
この時点で、「この募集では採用業務に携われる」と判断してしまうのは早合点だと思っておいたほうが良いです。
そのまま、求人票の詳細を開いて、”仕事内容“に目を移してみましょう。
蓋を開けてみれば、人事は人事でも「社会保険手続き」だったり、「給与計算」だった。
なんていうのはよく聞く話です。
このように、職種ごとに細分化すると、いろんな業務があることが分かります。
- “人事“⇒採用業務、評価制度、社会保険手続き、給与計算
- “経理“⇒日常業務(経費精算)、月次・年次決算
- “プログラマー“⇒プログラミング言語の違い
自分が携わりたい業務に携われるのかは、仕事内容で確認できます。
入社時は違う業務を振られたとしても、ゆくゆくは希望する業務を任せてもらえる可能性があります。
「入社後は○○業務を受け持ち、慣れてきたら△△業務へ」
など、仕事内容の”流れ”までしっかり読んで、自分が望む業務に携われるかを確認していきましょう!
求人票ではっきりしない場合は、面接でしっかり確認しましょう。
3.残業代の計算方法はチェックしよう
「残業代」のチェックは重要です。
求人票で”残業代“について見てみると、以下のような表記を目にします。
- 残業代は1分単位で支給します
- 給与額には、固定残業代(45時間分/6万円)を含みます。超過分は別途全額支給。
それぞれどんな違いがあるのでしょうか?見ていきましょう!
①残業代は1分単位で支給します
「1分単位で支給」と記載がある場合、法定労働時間を1分でも超えて働いた場合は、追加で支給されることになります。
【法定労働時間:1日8時間/週40時間】
イメージをしやすくするために、ここでは一般的な企業の就業規則に則って、残業代の計算をしてみましょう!
例えば、事務職は[月曜~金曜/9時出勤~18時退勤]のパターンが多いです。
この場合、休憩が1時間入りますので、一日の標準労働時間は8時間となります。
とある企業の事務職A子さんの場合
- 1日あたりの所定労働時間:8時間
- 1か月の平均出勤日数:21日(土日休み)
- 1か月の残業時間:毎日1時間
- 月給:20万円
計算を分かりやすくするために、毎日1時間の残業をしたとして、必要な数値を順番に出していきましょう。
- 1か月の所定労働時間:21日×8時間=176時間
- 1か月の残業時間の合計:1時間×21日=21時間
- 1時間あたりの賃金:月給20万円÷176時間≒1,136円
以上の計算で、残業代算出に必要な数値を出していきます。
残業時間については割増率が適用されます。
1時間あたりの賃金 1,136円に割増率25%を乗せていきます。
- 1時間あたりの割増賃金:1,136円×1.25=1,420円
これで残業代の計算に使うベースの数値がそろいました。
あとは、残業時間と1時間あたりの割増賃金をかけていきます。
- 1か月の残業代:1,420円×21時間=29,820円
最後に月給に残業代を加算した額が事務職A子さんのある月の支給額になります。
- 月給200,000円+残業代29,820円=総支給額229,820円
残業代を一分単位で支給するとしている会社は、残業を少なくする、または無くそうと努力している会社である可能性があります。
残業は本来、無いに越したことはありません。
しかし、残業しないと明らかに終わらない業務量は変わっていなかったり、サービス残業が横行していたら何の意味もありません。
なぜ残業を少なくできているのか、選考の過程でしっかり確認してみるのもよいでしょう。
以上が、「一分単位で支給」とされている求人の残業代になります。
②給与額には、固定残業代(45時間分/6万円)を含みます
つづいて、最近の求人票でよく見かける「固定残業代制(みなし残業)」についてです。
求人票に「固定残業代(45時間分/6万円)を含みます」と記載がある場合、表記されている給与額は、基本給だけでなく”固定残業代“が含まれていることになります。
「固定残業代」とは何なのでしょう?
固定残業代制は、「毎月これぐらいは発生するだろう」とされる”残業時間分の割増賃金”を基本給に加算、または固定残業手当などとして支払われる制度のこと。
何時間分の残業代を含めるかは、前もって会社ごと(または職種ごと)に決まっています。
実際の残業の有無にかかわらず、残業したとみなされるので、毎月安定して残業代が入ってきます。
とくに繁忙期・閑散期があるような業界では、
「月ごとに残業代が上下して収入が安定しない!」なんてよくある話。
それが、固定残業代制が導入されていれば、月々の収入が安定するわけですね!
これは、労働者にとってメリットと言えるでしょう。
しかし、メリットがあればデメリットもあるものです。
私が考える一番のデメリット、それは・・・。
固定残業代制が利用されていることで、給料が高いと勘違いしてしまうという点です。
固定残業代とは、あくまでみなしの”残業代“が支払われているだけです。
たとえば、固定残業時間が[月45時間分]ついていたとしましょう。
この場合、実際に[月30時間]の残業を頑張ったとしても、残業代は一切追加されません。
それどころか、45時間を超えるまでは、給料が変わることはありません!
これは、やる気の喪失にもつながりますし、中途半端に残業をしてしまうと、固定残業代の旨みが薄れてしまいます。
あくまで、基本給が高いのではなく、残業代が支払われているだけだと認識して働くことが大切なのです。
また、固定残業時間の上限は知っておきましょう。
固定残業時間の上限は基本[月45時間]です。
手続き(36協定と呼ばれるもの)を済ませていれば例外もあります。
それでも、[月45時間]を超える固定残業時間を設定している求人には注意するようにしましょう!
本記事のまとめ|求人票 見るべきポイント3選
本記事では「求人票で重視すべきポイント」を3つに厳選してご紹介しました!
◆”求人タイトル“は求人票の要約です
◆”職種“だけで”仕事内容“を断定してはいけません
◆”残業代“は一分単位?固定残業制?
2022年9月現在、求人の数は、求職者の数をふたたび上回っています。
こうなると、求職者は非常に多くの求人から、自分に合う仕事を見つけていかなければいけません。
今回ご紹介した内容を、求人をチェックする際の基準として意識しておけば、チェックをスピーディーに進めることができます。
ベストな仕事を探し当てるのは至難の業です。
そんな状況下で少しでもよい求人に出会えるように、自分のチェック基準をしっかり定めておきましょう!
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